ホームドクターの教える医学豆知識~自律神経~

自律神経って、鍛えられるの?

 人間の体のすべての臓器は自律神経で調整されています。
自律神経には交感神経と副交感神経がありその両者が巧みに絡み合い体に平衡状態を作っています。

そのいずれかの神経が暴走してコントロールできない状況が何日か続くと手足の冷感、不眠症、食欲不振、下痢といった症状から始まり胃潰瘍、不整脈、胸痛といった病気も顕著になります。

 交感神経はスロージョギングやウオーキングなどの比較的軽めの運動、サウナや水風呂に入る、大きな目標にチャレンジすると言った能動的な行動や姿勢を持つことで鍛えられます。

副交感神経は家でリラックスして音楽を聴く、美術館を訪れ絵画を愛でる、
旅行をして楽しい思い出を作るといった感受性を高める機会を多く持つことで鍛えられます。交感神経、副交感神経の感受性の高さを“閾値”という言葉で示しますが、その閾値が高ければ自律神経が鍛えられていることになります。

 自律神経を鍛えるために大切なことは交感神経、副交感神経の両方の閾値を同時に高めていくことです。
仕事や運動で交感神経が長くにわたり高ぶり、リラックスする時間を持てずに副交感神経をないがしろにしていると高血圧や不眠症になったり、心筋梗塞、大動脈瘤、脳梗塞になったりします。