ホームドクターの教える医学豆知識~肺炎予防~

~腹式呼吸で肺炎予防~

横隔膜運動により自律神経特に副交感神経が刺激されるので、精神のリラックス効果もあります。その呼吸方法は息を吸うときにお腹を膨らます、そして息を吐くときにお腹をへこますということでトレーニング出来ますが、日に何度かそのような運動をすることで、肺炎などの呼吸器疾患を予防することが出来ます。特に胸郭呼吸を主体に呼吸をしていますと、肺の下肺野で十分な換気が出来ずそこに細菌やウイルスが侵入し肺炎を起こしたりします。


健康診断で肺機能検査を受けられたことがあるかと思います。呼吸器機能を調べるにはスパイロメーターという器具に息を思いっきり吸い、吹き出すと肺活量が計測されます。


通常、男性は3500~4000ml、女性は3000~3500mlが正常値です。
一例を上げますと、74歳男性の肺活量を胸郭呼吸と腹式呼吸で比べてみた観測値を図表に示します。腹式呼吸では胸郭呼吸に比べ33%肺活量が多いのが分かります。胸部レントゲン写真には左が胸郭呼吸、右が腹式呼吸をした後の物を示しますが、腹式呼吸で撮ったレントゲン写真は胸郭呼吸に比べ横隔膜が下がり、肺が大きく膨らんでいるのが明白です。

腹式呼吸のトレーニングはお風呂に入り、浴槽に横たわり身体を湯につかったまま深くお腹で息を吸ったり吐いたりしてみてください。
息をお腹で深く吸うと浮力で体が浮き上がってくるのを感じられます。ところが胸で呼吸をした場合には、身体はそれほど浮き上がってきません。その事から腹式呼吸の方が胸郭呼吸に比べ肺に入る空気量が無いのが実感できるかと思います。